モーショングラフィックステンプレートは、Premiere ProやAfter Effectsで作成したアニメーションをテンプレートとして登録して編集効率を上げてくれる機能です。2021のアップデートで Premiere 側からもメディアの置き換えが可能になりさらに便利になりました。
ということで今回は、以前から使いづらいと感じていたデフォルトの「ページめくりトランジション」を自作テンプレートで作ってみたいと思います。
そもそも Premiere Pro にはページターン、ページピールと2つのトランジションが用意されていますが、どちらも微妙な仕上がりになってしまいます。しかもページピールは画面全体に対して適用されるのでテロップ等への応用はできません。
After Effectsで作ることもできますが、正直今までは「わざわざAfter Effectsを使ってまでページめくりしなくてもいいや」とワイプとかで代用してしまう事がよくありました。Premiere Proから素早く使えるテンプレートとして登録しておけば何かと便利そうです。
Aftereffects で作ったトランジションをテンプレートとして登録する
Aftereffects の cc Page Turn を使ってページめくりのトランジションを作ります。
元になるトランジションができたら、ウインドウからエッセンシャルグラフィックスパネルを開き、テンプレートとして登録していきます。
[サポートするプロパティのみ]をクリックすると登録可能な項目だけが表示されるので、Premiere Pro に持ち込みたい項目をドラッグ&ドロップします。
レイヤー自体をドラッグ&ドロップするとPremiere Proからメディアの変更が可能になります。このときAfter Effectsで作った平面・シェイプはPremiere Pro に持ち込むことはできないので注意が必要です。
モーショングラフィックテンプレートの書き出し先としてローカルテンプレートフォルダーを選択するとPremiere Pro側のエッセンシャルグラフィックパネルに自動的に登録されます。
Premiere Proでモーショングラフィックステンプレートを使用する
Premiere Proのエッセンシャルグラフィックスパネルの[参照] タブを開くと登録済みのテンプレートが表示されます、先ほど作ったテンプレートもしっかり反映されています。
メディアの置き換えはプロジェクトパネルからのドラッグ&ドロップで行います。タイムラインから直接ドラッグしたいところですが、残念ながら現状では無理なようです。
テロップに適用したい時はネストしてから差し替えることが可能です。他にも切手をペラっと張るようなアクションとか色々できそうです。デフォルトの「めくり」よりは自由度が高く使えそうなので作っておいて損はないテンプレートだと思います。
今回は新しくなったモーショングラフィックステンプレートを使ってAftereffectsのページターンをPremiere Proから使えるようにしてみました。ネストが必要だったりする点が少し面倒ですが、アイデア次第で色々と可能性を感じる機能だと思いました。皆さんの参考になれば嬉しいです。
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