今回は高品質で写真のようなAIグラビアが作り放題と話題のサイトSeaArt をご紹介します。
SeaArt は、あの Stable Diffusion をベースに、誰でも簡単にAI画像生成ができるように設計されたWEBサービス。アカウント登録さえすれば、低スペックのPCやスマホからでも利用可能で、面倒なアプリのインストール等もなく、すぐに始められます。
無料ユーザーのままでもハイクオリティーな画像生成が楽しめるので、今までStable Diffusionに興味はあったけど、難しそうで手を出せなかったという方にもおすすめなサービスです。
SeaArt.ai のここがスゴイ
- 低スペックPCやスマホからでもStable Diffusionを体験できる
- 日本語でのプロンプト入力に対応
- 会話型AIチャットが優秀。何でも日本語で質問可能
- Controlnet 装備
- ChillOutMix や BRAv5 など、モデルが充実
- 無料ユーザーでも毎日約200枚の画像生成が楽しめる
- 画像編集の為の各種AIツールが充実
商用利用について
SeaArt 側では商用利用を禁止していませんが、「それに伴うリスクは利用者自身が負担する必要がある」と明記されています。なお利用規約は生成モデルごとに異なるのでそれぞれ確認が必要です。
アカウント登録
アカウント作成はとっても簡単。
- トップページにアクセスしたら画面右上のログインボタンをクリック
- 各種ソーシャルアカウントもしくは電話番号を選択
- 興味のあるジャンル、年齢などの質問に答える
- 「使用開始」をクリックすれば完了!
基本的な使い方
文字から画像を生成する Txt 2 Img の手順です。スマホでも同様に操作できますが、画面レイアウトが異なっていたり、一部表示されない機能がありますのでご注意ください。
- 画面上部のメニューから「AIイラスト生成」を選ぶと、生成画面 に移動します。
- 画面下部の入力欄にプロンプトを記入して送信ボタンを押します。試しに「自動車」と日本語で記入してみました。
- 自動的に4枚生成されます。生成した画像にマウスをホバリングするとアイコンが表示され、個別にアップスケールやバリエーションの生成などに移行できるようになっています。
「バリエーション」は単にシード値を固定して微調整する機能なのかなと思ってましたが、実は結構奥が深いです。ブラシで塗りつぶしてそこだけ書き換えたり、Photoshopのオブジェクト選択的なツールがあったりと、なかなか高度な編集が可能です。詳しくは以下の記事をお読みください。
プロンプトの支援機能
品質やテイストに関連することなど、ちゃんと書こうとすると結構面倒です。SeaArt はプロンプトの入力を支援する機能が充実しています。
まずは、プロンプト記入欄の上にある緑色のサイコロアイコン。これはサイコロを押す度にランダムなプロンプトを作ってくれる機能で、プロンプトの構文に慣れていない初心者が、とりあえず何か記入して生成してみたいという場合に便利です。実際の出力画像と比較しながらプロンプトの仕組みがよくわかると思います。
試しにサイコロアイコンを何度か押してみました。おすすめプロンプトの中に「nsfw」の文字が入っていることに驚愕ですが、基本的にこういう傾向のプロンプトばっかり提案されます。送信ボタンを押してみると以下のような生成結果となりました。4枚のうち1枚はnsfwということでボカシ処理されて閲覧できない状態になっています。
生成画像は自動的にコミュニティーで公開されますのでご注意ください。非公開設定にするためにはVIP登録が必要です。
AIアイデア機能
一つ以上の単語を入力して、右側の魔法の杖ボタンを押すとプロンプトを自動的に補って最適化してくれる便利機能。以前は「日本語非対応です」というメッセージが表示されるだけだったのですが、現在は日本語でも使えるよう更新されているようです。
Prompt Studio/プロンプト提示
更に強力なプロンプト入力支援機能として「Prompt Studio/プロンプト提示」というプロンプト専用のエディターも用意されています。詳しくは以下の記事をお読みください。
サイドメニュー
画面右側のサイドメニューからは、生成する際の各種設定ができます。
モード
最初は「Auto」に設定されていますが「SeaArt2.0」に変更することで豊富なモデルから好きなものを選択できるようになります。(現在は無料期間ですが、将来的にはSeaArt2.0モードは有料プランへの加入が必要になると思います)
モデル
クリックすると選択肢が表示されますが、一番下の「もっと選ぶ」を選択するとさらに大量のモデルから選択でき、ChilloutMix や BRAv5 など人気の生成モデルもしっかり使えます。
LoRA
LoRA(Low-Rank Adaptation)とは少量の画像から追加学習したデータのことで、特定の人物や、スタイルの画像を生成することが可能になります。モデル同様に種類は豊富です。
基本設定
基本設定には画像のアスペクト比、サイズのほか、「顔面修正」の機能があります。ポートレートなどを出力する際に安心です。
高級設定
- ネガティブプロンプト:生成結果に含めたくない要素を記入します
- サンプリング方式:全18種類。推奨モデルは Euler a
- サンプリングステップ:推奨値は15以上。値が大きくなるほど生成時間が長くなります。
- CFGスケール:生成画像とプロンプトの一致度。推奨値は3~15。
- シード値:-1にすることでランダムに生成される。
タスク
トップページ右上のメニューにある「タスク」のページでは、他のユーザーの作品に「いいね」をしたり、新たなユーザーを招待することでコインや特典を獲得できます。
スタミナとコイン
画像生成には「スタミナ」か「コイン」が必要です。
スタミナとは毎朝9時に更新されるクレジットで、蓄積はされません。
通常ユーザー(無料)には毎日200スタミナが付与されるので、通常モードであれば約200枚の画像を生成できます。画像生成の際はコインよりもまずはこのスタミナが消費されます。ちなみにVIPユーザーには毎日700 スタミナが付与されます。
サイト内にあるSeaArt.ショップでは、VIPサービスとコインを購入することができます。コインは画像生成だけでなく、モデルトレーニングや各種特典のアンロックに必要です。スタミナと違って日付が変わっても失効することはありません。
微妙なアイコンのおかげもあって、スタミナとコインの仕組みを理解するのに少々時間がかかりましたが、実際に使っていくうちに慣れました。
NSFW画像についての注意点
SeaArtでは基本的にNSFWコンテンツは自動的にボカシ処理される仕様になっており閲覧はできません。しかし稀にボカシ処理がされないまま表示されてしまったり、卑猥な画像とプロンプトを公開しまくるユーザーが多くいることも事実です。個人的には自身のアカウントでこういうものが公開されるのはチョットやだなと感じます。
そういうのが苦手というユーザーのために画面右上のアカウントのメニュー内に「制限モード」というのがあって、これを有効にすることで、ページ内に表示される他のユーザーのコンテンツをより制限することができます。とはいえ薄めにボカシ処理されるだけなので余計に目立ってしまい、実質的に無意味な機能となっています。
本来生成AIは、子供が使っても面白いものだと思うので、もっと安心して使えるサービスが出てくるよう、今後に期待したいところです。
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございます。
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