Fooocus は簡単インストールで Stable Diffusion XL 対応のAI画像生成を楽しめる注目のフリーソフト。シンプルさが売りなので細かな設定は苦手ですが、SDXL対応のモデルを追加して自由にカスタマイズすることが可能なので、高品質な画像生成を気軽に楽しむことができます。また複数のLoRAを同時に適用することが可能で、従来より柔軟な画像生成ができます。今回は、外部サイトからダウンロードした追加学習モデルやLoRAをFooocusに登録する方法と、実際の生成画像の比較を行ってみたいと思います。
なおFooocusのインストールと基本的な使用方法についてはこちらの記事で解説しています。
モデルを探す
ここで言うモデルとは、特定のイラストや写真を追加学習させたデータのことで、アニメ系の画像を得意とするモデルや、日本人の写真を得意とするモデルなど、様々なものが公開されています。「civitai」というサイトが有名で、無数の「注目モデル」が配布されているので、SDXLに対応したモデル・LoRAの中から好みのものを探しダウンロードしておきます。データは無料で公開されていますが、使用条件などはモデルごとに設定されているので個別に確認する必要があります。
ちなみにモデルのことを「チェックポイント」と呼び、SDXL対応のモノは「チェックポイントXL」のようなタグが記載されていたりします。LoRAはそのまま「LoRA XL」のような表記になっているので探しやすいと思います。
今回は、リアルな写真からイラスト系まで、幅広いジャンルの画像生成に対応してくれる Crystal Clear XLという人気モデルを使ってみたいと思います。ベースモデルがSDXLであることを確認し、ダウンロードします。
ついでにLoRAのデータもダウンロードしておきます。Fooocusは複数のLoRAを同時に使用して画像生成できるのが特徴ですので、その辺の使い勝手も検証しておきたいと思います。今回はとりあえず、リアル系に威力を発揮しそうな2つのLoRAを選んでみました。
- Aesthetic Portrait XL
- Asian Girl XL
モデルデータの格納場所
ダウンロードしたデータは、Fooocusを起動する前にフォルダ内の指定された場所にコピーしておきます。
models フォルダ内の checkpointsに「モデル」を、loras と書かれたフォルダに「LoRA」を格納します。
モデル・LoRAの適用
Fooocusを起動し、Advanced 項目から先程登録したモデルとLoRAを実際に適用していきます。
「Base Model」と「Refiner」をクリックし、それぞれに先程登録した「Crystal Clear XL」を割り当てます。LoRAは同時に5つまで割り当てることができますが、ひとまず「Aesthetic Portrait XL」というLoRAをひとつ適用してみます。
ちなみに Fooocus 標準のモデルで出力するとこんな感じですが…
モデルとLoRAを変更すると、このようにガラッと印象が変わります。(シード値は固定)
2つ目のLoRAとして「Asian Girl XL」を適用してみるとこんな感じになりました。
それぞれのLoRAの影響度はスライダーの値だけでなく順番によっても変わるので、組み合わせは無限です。スライダーの値をマイナス側に振ることも出来ます。
最後に、海外の有名女優さんの名前が付けられたLoRAを3つ目のスロットに追加してみました。ハーフ系美人にしてみたい時に、こういう使い方ができると便利ですね。また、生成される顔の傾向も予測しやすいと言えます。ちなみに誰のLoRAかわかりますか?
従来はLoRA同士をマージして新たなLoRAを学習させる必要がありましたが、SDXLでは複数のLoRAを組み合わせて比較することがとても簡単になりました。
Fooocusはフリーソフトなので今回ご紹介してきたことは全て無料でできます。ぜひ色々なモデルやLoRAを組み合わせて画像生成してみてはいかがでしょうか。
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございます。
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